終活を考えたときに、元気な内にやっておかなければ、と思うものの一つに身の回りの整理があります。
“元気な内にやっておかなければ“と思うのは、
年をとるほど億劫に
腰や足が痛ければまともにできない
こんなものが身の回りの整理だからです。
身の回りの整理は一般的に身辺整理といわれます。
身の回りの物品や情報、人間関係などを整理し環境を整えるプロセスです。
なぜ身の回りの整理を行わなければならないのでしょうか?
「これまでの人生をリセットし、新たな人生を踏みだすため」
「モノに囚われた生活から、人生そのものに目を向けるため」
身の回り整理を行う理由として、こんなものが挙げられます。
大切なモノの整理
不要なモノの処分
要はこれだけです。
どうして小難しい木t機身の回りの整理は年をとるほど億劫に、腰や足を痛めて体が不自由になれば、まともに行えない重労働になります。
この記事では次のような不安の解消に努めました。
- 身の回りの整理の目的って?
- 身の回りの整理とは具体的になにをすればいい?
- もしも、身の回りの整理をしなかったら?
- 身の回りの整理のタイミングは?
- 賃貸に住まいとしているときの注意点
- 身の回りの整理を業者に頼むとしたら?
身の回りの整理の目的
身の回りの整理の目的は、モノ、ヒト、情報を整理し、身の回りの環境を整えることです。
モノ、ヒト、情報の要不要を見極め取捨選択をすることで、生活環境をシンプルなものに整えます。
身の回りの整理とは不要なモノを処分すること、重要で大切な情報を1か所に集める作業でもあります。
なにか容器、箱を準備し重要書類などを一か所にまとめておきます。
【一か所にまとめておくべきモノの例】
- 預金通帳や各種カードのコピー
- 生命保険や火災保険の証券
- ローン契約書や保証書
- 葬儀社や互助会の契約書
- 不動産権利書・登記簿
- 遺影用の写真・戸籍謄本
- エンディングノート
重要書類などを一か所にまとめる目的は、あなたに万が一が生じたときでも
ご家族がさまざまな手続きに必要な書類を探し回らせなくて済むように、です。
重要書類など重要なモノがまとめられていれば、ご家族は、必要とされる様々な手続きに書類を探し回らなくて済み、目的の情報をスムーズに入手することができます。
また整理されていない環境では、思い出の品が日用品と一緒に処分されてしまう可能性もあります。
また身の回りがシンプルに整えられれば、不要なモノから生じるモヤモヤから解放され、心の負担が軽減されるはずです。
身の回りの整理は過去を振り返る活動でもあります。
忘れてしまっていた思い出もモノに触れることで蘇ることでしょう。
過去とはモノ、ヒトにまつわる思い出、情報の集積ですが過去を見返すことで、今後の人生設計を見直すこともできるにちがいありません。
身の回りの整理の対象
身の回りの整理の基本は、モノを整理すること、不要なモノを処分することです。
| 区分 | 対応 | 判断基準 | 対象 |
| モノ | 処分 | 使わなくなった | ・衣類・食器 ・大型家電・大型家具 |
| 整理 仕訳 | 定期的に使う 日常的に使う 祭祀用品・位牌 | ・扇風機、暖房器具 ・形見・思い出の詰まった品 | |
| 情報 | 処分 | 使わない | ・銀行口座 ・クレジットカード |
| 整理 保管 | 日常的に使う 重要書類 | ・パスワード情報の保管 ・証明書や契約書の整理 ・不動産登記簿 | |
| 財産 | 処分 | 使わなくなった | ・車、自転車、二輪車 ・不動産(土地、家屋) |
| 整理 仕訳 | 日常的に使う |
| 区分 | 対象 | 内容 |
| モノ | ・衣類 ・車、二輪車 ・家電類 ・家具類 | ・貴重品・処分品の選別・仕分け ・不用品の回収・処分依頼 ・家具、家電の買取・鑑定依頼 ・車・二輪車の処分依頼、買取依頼 |
| !お子様が独立しているのなら、玩具・洋服等はご意向を確認した上で処分の検討を。 !大型家電、大型家具は重量があり、処分の際には人手が必要となります。 | ||
| ヒト | ・縁遠くなった友人 ・葬式に参列してほしい友人 | ・連絡先の整理 |
| !葬儀に参加してほしい方は控えておきましょう。 | ||
| 情報 | ・ログイン、パスワード | ・不要な銀行口座 ・不要なクレジットカード |
| !不要な銀行口座は閉鎖を検討しましょう。 !オンラインバンクや証券会社のログイン情報は控えておきましょう。 !サブスクを利用指定なら、その情報を控えておきましょう。 | ||
| 財産 | ・金融資産 ・実物資産 | ・保険の見直し ・不要な不動産の整理・処分 |
| !不動産は相続時もめる原因となる可能性が高いですが、処分するにも手間や時間もかかります。 | ||
【要注意】処分してはいけないモノもあります。
- 定期的に使うもの(暖房器具や扇風機など)
- 日常的に使うもの
- 証明書や契約書、印鑑
- 非常時の備蓄品
- 先祖から受け継いだもの
- 思い出の詰まった品
身辺整理のタイミング
- 定年退職
- 病院入所前、施設入所前
- 終活を意識したとき 等
そういうときは、片づけを専門に扱っている業者に頼ってもよいかもしれません。
身の回りの整理には「老前整理」「生前整理」「遺品整理」があるとされます。
| 老前整理 | 生前整理 | 遺品整理 | |
| タイミング | 生前 | 生前 | 死去後 |
| 目的 | 自分が快適に過ごすために | ご家族にご迷惑をかけないために | 相続の仕分けや形見を行うために |
身の回りの整理を終活のひとつとして行う場合は、生前整理としての意味合いが強くなります。
生前整理
生前整理の方法例
生前整理をどう行うかは、あなたのご家族、財産やお住まいの環境によって異なります。
ここでは一般的な生前整理の方法を例としてあげてみました。
- エンディングノートの作成
家族に伝えたいことや重要な情報をまとめ、重要書類をまとめた場所に保管 - 期限切れのクレジットカードの破棄
- 不要な金融機関口座の閉鎖
- ネット銀行やネット証券にログインするのに必要なID、パスワード情報を記録
- 不要な物品を仕分け、処分
家具・家電等買取が期待できるものは、リサイクルショップなどに買取依頼
(大半のリサイクルショップなどは自宅までの回収をしてくれる) - 大型家電や大型家具、粗大ごみの回収依頼
- 使わない土地や家屋の処分のため、不動産業者への仲介依頼
もしも生前整理が行われなかったら

もしも生前整理が行われなかったら、どうなるのでしょうか。
生前整理が行われなかったら、ご負担は全て相続人に、ご家族にかかっていきます。
具体的には次のようなことが考えられます。
遺品整理
あなたの死亡後、仕分けや形見分けを行う遺品整理が行われます。
- 貴重品の探索(遺言書や契約書類など)
- 不要物、貴重品の仕分け
- 不要物の処分
- ハウスクリーニング
- 遺品供養
- 仏壇処分
- 合同供養
- 形見品整理
遺品整理を業者に依頼すれば上記の他に下記のような作業が発生します。
- 不用品の回収・処分
- まだ使用できるものと不用品の仕分け
- 買取品の査定
- お人形やお写真の供養
遺品整理を行う者は、あなたのご家族が行う場合が大半でしょうが、中には業者に依頼される方もおられるでしょう。
業者に遺品整理を依頼すれば、数十万の出費がかかります。
モノが多ければご家族に手間と時間をかけることになります。そういったご面倒をご家族にかけないために、生前整理を行っておいたほうがよいでしょう。
身辺整理の料金
不用品回収
不用品回収を扱っている主な業者
- 自治体
- 不用品回収の専門業者
- (引っ越しを兼ねる場合)引っ越し業者
費用は、アイテムひとつにいくら、あるいはトラック1台いくらというふうに決まっています。
身辺整理の費用目安
ここでは生前整理にかかる費用の目安としてサイト「みんなの遺品整理」から抜粋したものを掲載します。

みんなの遺品整理 https://m-ihinseiri.jp/article-service
終活のひとつとして、あなたの身の回りの品々の整理をお考えなら
遺品整理の料金も同表です。
仮に生前整理が十分に行われなければ、
遺品整理の料金は下記の条件により変動します。
- 荷物の量
- 処分品の種類
- 作業時間
- 対応日
- 作業人数
- 買取品の有無
- 周辺環境 エレベータの有無等
- オプション
遺品整理の費用は、基本的に部屋の広さや作業時間で決まりますが諸条件によっても変動します。
費用を抑えるには?
- 自分で不要物を処分
- リサイクル・リユースできそうなものはリサイクルショップなどに買取依頼
ネットでの買取サービスやフリマアプリを活用
⇒買取してもらえれば、お金に換えることができる - 相見積もりをとる
特殊清掃とは?

特殊清掃とは、事件や事故、孤独死等により生じたお部屋の汚れを専用の器具や洗剤を使用して清掃することです。
通常の清掃では落とすのが難しい汚れやにおい、害虫・害獣の駆除などを行います。
近年では、高齢者の孤独死数の増加や、新型コロナウィルス感染症の発生により、特殊清掃の件数や需要が急増しているといわれます。
特殊清掃の費用
〇特殊清掃の費用目安

〇特殊清掃+遺品整理の費用目安

みんなの遺品整理 https://m-ihinseiri.jp/article-service/tokushuseisou/
特殊清掃は、通常とは異なる異質の環境で、かつ特別な方法で行われるため、遺品整理の料金を比較して割高になります。
身辺整理を頼めるサービス
遺品整理業者は現在10,000社以上あるといわれています。
その中から、求めるサービスを適正な価格で受けられる業者かどうかを判断するには、少なくとも3社から相見積もりをとることが望ましいとされます。
遺品整理のプロである遺品整理士が在籍している業者が安心です。
🔗一般財団法人遺品整理士認定協会
🔗みんなの遺品整理
全国から遺品整理、特殊清掃、部屋片づけ、空き家片づけ、ゴミ屋敷片づけを請け負ってくれる業者を検索できます。
まとめ
ゴミ屋敷化した住まいや、残留物にあふれた住まい。こういった住まいを地域で見かけます。
施設に入る、あるいはご自身に万が一が起こってしまい、住まいを放置せざる状況だったとしても、自分が倒れてしまうかもしれないということは想像できたはずです。
片付いていない住まいをご家族に見られたくない。そう思っていたはずです。
室内で倒れてしまい誰にも気づかれなければ事故物件になります。賃貸であれば自分だけでなく、全く知らない方にまで迷惑の及ぶ可能性があります。
そんな状況は避けたい、という切実な思いで行うのが終活での身辺整理だと思います。
逆にいえば、身辺整理に一区切りつけば安心感もひとしおでしょう。
身辺整理の手間は、あなたが終活として行った分だけ、遺されたご家族や親しい方々へのご負担を減らします。
もし、身辺整理が行われなかったら?
ぞっとするような手間や金銭的な負担をご家族に放り投げることになります。
そのようなご負担をご家族におかけしないためにも、少しずつでも良いので身の回りの整理を行っていきたいものです。


身辺整理のタイミングははかるものではありません。
やろうと思ったときに少しずつでも良いからやっていくものです。
「まだやるべきタイミングではない」そう思っている内に、記憶も体も弱っていきます。
不要な家具、電化製品、書籍等は重く、処分しようと思えば人手がかかります。
手伝ってくれそうなご家族が遠方に住んでいる、または関係性が良くないなら支援は期待できないかもしれません。