「終活」とはなんでしょうか?
「終活」とは、終の文字が物語るように自らの人生の終わりに向けて行う準備活動のことです。
もしかしたら、「終活」という文字をテレビであるいは、本や雑誌でお目にされ、終活とはなにかをご存知の方もいらっしゃるでしょう。
人生100年時代と呼ばれる時代。
「自分はまだ元気だ」、「終活なんて縁起でもない」
終活なんてまだ先の話だと思われる方も多いと思います。しかし、
終活のタイミングに、年齢は関係ありません。
“物事を始めようと思ったときにすぐに実行したほうがよい”という意味のコトワザに思い立ったが吉日というものがあります。
そのコトワザのとおり、終活もすぐにでも始めたほうがよい活動なのです。
どうしてそう言えるのでしょうか。
その理由を、終活をご存知の方も含めて、改めてご案内させていただければ、と思います。
「終活」はご家族にご迷惑をかけないための活動

「終活」は自分のために行うもの、ではありません。
冒頭で終活を自らの人生の終わりに向けて行う準備活動と申しましたが、それは必ずしも自分のためのみに行うものという意味ではありません。
ご家族や親しい方々にご迷惑をかけないための準備でもあります。
もし、あなたが終活を行わないままで認知症となってしまったら、あるいはこの世を去ってしまったら、のこされた方たちは、あなたがなにを望んでいたのかわかりません。
あなたのお考えを探るため、大切だった方たちに余計な負担や労力をかけてしまうおそれがあります。
シニア世代の方は、自分のことはどうでもよいから、ご家族や身内を優先的に、と思われるお優しい方が多く見受けられます。
終活は自分のための活動です。
だから、終活を後回しにしてもよいだろうと思っていませんか?
いいえ。
むしろ、後回しにしてしまうとかえって、ご家族や身内の方をご迷惑をかけてしまうおそれがでてくるのです。
それなら、ご自身がお元気な内に終活に取り組んでおいたほうがよろしいのではないでしょうか。
何が起こるか分からない現代。
ご家族にご迷惑をかけないためにも、終活はお早めに…
終活を始めるきっかけ
終活を始めようと思われたものの、なにから手をつけてよいかわからず、なかなか始められないという方もおられます。
そういう方は、終活でなにを達成したいのか、という目標を決められるとよいでしょう。
“達成”というと大袈裟な感じはしますが、たとえば、「ご家族に迷惑をかけたくない」ために終活を行いたいと思われたのなら、「ご家族に迷惑をかけない」ことが、その目標となります。
「ご家族に迷惑をかけない」ことが目標となれば、終活として行っておきたいことは、自然に定まってきます。

自分がいなくなったとき雑多なものであふれていれば、迷惑になるだろう。
だから片づけておかなければ

自分がいなくなったとき、財産をめぐって家族を争わせたくない。
だから遺言書をのこしておこう
Sさんの終活は身の回りの整理、Rさんの終活は遺言書の作成ということになります。
終活という言葉には終という語句が含まれているから、自らの人生の終わりに向けての活動だと述べました。
終活が①~③という活動であるというふうを考えてみると、
終活は、必ずしも人生の終わりに行う活動ではないことにお気づきになられると思います。
終活はいつ始めてもよい。
そうはいっても
自分の想いやお考えが健在な内にしておかなければならない
ということに間違いはありません。
なぜなら
終活は、あなたの思いやお考えを遺すための活動だからです。
最近、異常気象や犯罪といった暗いニュースが多いですね。
暗い事件や事故、コロナのような伝染病、天災……、一寸先は闇といった感じです。
これまで「自分には関係ない」、「終活なんて縁起でもない」と考えるのを先送りにしてきた方でも、まるで他人事とはいいきれないことにお気づきになられるでしょう。
自分のことで迷惑を家族や他人にかけたくない。
そういう気持ちがあるのなら、終活を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
終活はご自身の想いやお考えがご健在な内に。
終活に前向きになられたなら、気持ちが変わってしまう前に始めやすいところから手を付けてみましょう。
始めやすいのは、エンディングノートです。
エンディングノートには遺すべきことが書いてあるので、求められる順序にノートを埋めていけば、遺された方たちがあなたのために思い悩む場面はずっと減るはずです。
「終活」がどんなものか知らない方にとっては、終活は人生の終わりの活動としかイメージできません。なので、今やる必要はない、まだ先でもよいという誤解を生じさせているような感じがします。
現代は1年後、いえ明日になにが起こるかわからない時代です。
準備は早いにこしたことはありません。第一に、ご家族への安心に。次にご自身のご安心に。終活をご検討してみてはいかがでしょうか。
終活をしないとどうなる?

「終活」をしなければどうなるのでしょうか。
これまであなたが、ご家族とお話しする機会がなく過ごされてきた場合、もし終活をせずにおられるとご家族にご面倒をかける恐れがあります。
あなたが認知症等になり、ご自身のお考えを表現できなくなってしまうと、こんなことが起こる可能性があります。
- あなたに既往症やアレルギーがある場合、どういった診療が必要か、どういった薬なら大丈夫かといった判断に時間がかかります。
- 判断能力の衰えが認められると金融機関の預金口座が凍結されるおそれがあります。
預金口座が凍結されれば、ご家族が介護費用や生活費を立て替えなければならないケースもでてきます。
これ以外にも困ることはたくさんあります。
万が一、終活なしであなたがお亡くなりになってしまえば、困ることはさらに増えるでしょう。
こういう困りごとを避けるために終活を始めるのです。
「終活」には次のような側面があります。
①不測の事態にある備え
終活は誰にでも起こりえる不測の事態に備えるためのものです。
事故や病気など、予期せぬ事態はあなたの都合にかかわらず生じます。
②自分自身のための前向きな活動
終活は自分自身の人生を見つめ直し、整理するための活動です。
③家族への負担軽減
終活により遺された家族が抱える負担が軽減します。
財産の整理や葬儀の準備といった情報を予め共有しておくことで、ご家族は万が一が生じた際にもスムーズに対応することができます。
エンディングノートの活用
「終活」のひとつに、エンディングノートの活用があります。
エンディングノートはあなたの情報を書き留めておくものですが、ご家族が将来に備える意味もあります。
エンディングノートにはお墓のこと、住まいのことなど、自分がいなくなった後のことを書きこんでいきます。
ご家族に、
「自分はこういったものを書いている、だからもし自分に万が一のときがあったら」
と知らせておけば、きっとご安心でしょう。
エンディングノートは遺された家族のためにあなたの情報をお伝えするものですが、ご家族と一緒に埋めることが望ましいものです。
もしご家族と一緒にエンディングノートを作りあげられるのであれば、是非あなたの思い出を共有していただきたいものです。
あなたの思い出は、ご子息、ご息女の未来です。
未来のことは誰にもわかりません。
しかし、未来に備えることはできます。
あなたのご子息、ご息女に未来のことが具体的にイメージできなくても、どのようなイベントがあるか意識してもらうことはできるかもしれません。
あなたと共にエンディングノートを埋める活動は、きっと未来への心構えになるでしょう。
ご子息、ご息女に将来のことを考えてもらう。案外、こういったことがエンディングノート最大のメリットかもしれませんね。

ご子息、ご息女に将来のことを考えてもらいたい。
そのような気持ちがあるなら、エンディングノートは将来を考える良いきっかけになるのではないでしょうか。
まとめ

この記事では終活が必要とされる理由についてまとめました。
終活が必要とされる理由は、
①自分のそれまでの人生を振り返る活動であること
②これから起きるイベントを準備する活動であること
③家族に自分のことを知ってもらう活動であること
だからです。
異常気象や、事件や事故といった犯罪。暗いニュースはいくらでもあります。自分の身にいつなにが起こるかわからない、そういった時代です。
何が起こるか分からない現代。ご家族にご迷惑をかけないためにも、終活の準備はお早めに
終活は、万が一、予期せぬ出来事が起こってしまったときの備えです。
終活には複数の活動がありますが、その中のひとつにエンディングノートがあります。
エンディングノートは自らを振り返る、遺された者に自分の情報を遺すものですが、家族と一緒に作りあげるものでもあります。
終活の開始を検討されている方は、ぜひエンディングノートの活用を考えてみてはいかがでしょうか。


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